人気ブログランキング | 話題のタグを見る

任意売却のブログBY時間プランナー

timeplan.exblog.jp
ブログトップ
2012年 05月 28日

任意売却ができなかった方からの電話

債務・借金について書かれたブログはこちらでランキングされています。
ブログランキング

===============================


2年ほど前に任意売却のご相談を受けられたかたから電話がありました。

10日ほど前に彼の家の競売の開札結果が出たところで、その後落札者と話がついたという報告でした。

彼の家はマンションで、借入先は住宅金融公庫だったのですが、不足分をマンションを建てた会社の系列会社から借り入れをされていて、それが原因で任意売却が成立できずに競売で落札されました。

2番抵当権については「はんこ代」とよばれるもので納得して抵当権の抹消同意をすることもあるのですが、融資会社によっては全額返済しないと抹消同意をしないというところもあります。

その会社の残債は120万円ほどありました。

任意売却を進めるにあたって物件の代金とは別に公庫が控除を認めているはんこ代を引いた金額を購入者に負担していただく条件がつきました。

物件の価格とその差額分を合わせても相場価格よりも幾分安かったのですが、住宅ローンにその不足分をプラスして融資申請をすることができないため、それだけの現金を持つお客さんを探さなければいけないということになりました。

今回のように売主の会社の系列会社や住宅を購入したあとに借り入れした会社、信販系の会社などはそういったことになる可能性が高いといえます。

今回のご相談者さんは、2ヶ月前から弁護士と相談していて自己破産をするという決断をされました。

2番抵当の会社は結局1銭も回収できないということになります。

最初からはんこ代を認めていれば120万円ほどの債権があったので、1割の12万円は回収できた可能性があります。

※通常のはんこ代(1番抵当が住宅金融支援機構(旧:公庫)の場合2番30万円もしくは残債の1割の少ないほうの額と決まっています。)

電話の向こうからはこれまどとは少し違った明るい声で僕に対してお礼の言葉を言ってくれました。

任意売却業者のホームページでは任意売却なら自己破産を回避できます!なんてうたっていますが、今回のご相談者さんにとっては、競売になり自己破産になったことが一番いい結果だったと思います。

2年間の住宅費を仮に1ヶ月7万円の賃貸に住んだと仮定したら160万円以上かかることになります。

また自己破産はゼロからのスタートです。

破産をしなければマイナスからのスタートとなります。


僕は自己破産や競売を推奨しているわけではありません。

現実の結果を最善だと思うのか最悪だと思うのかでその後の人生の進み方が変わるはずです。


運がいい人というのは、結果を前向きにとらえただけじゃないかと思います。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。



PS.はんこ代については動画で解説しています。興味があればご覧ください。


ブログランキング上位になるとたくさんの人にご覧いただけます。▼▼
ブログランキング


生き方についての考えを少し違った視点で書いたメルマガを発行しています。

【このメルマガの発行人はあなたです!】

★メールマガジンは、以下のページから登録・解除することができます。
 http://www.mag2.com/m/0001511890.html

by keibaisoudan | 2012-05-28 08:27 | 任意売却


<< 任意売却時の費用について      にらめっこしましょ! >>